8Mile(2003)
一昔前のデトロイト、かつて自動車産業で栄えたこの街の住民は
『8Mile Road』を境に, その一生が分けられていることを知っていた・・・
通りをはさんで白人と黒人の住む街では今、元教会で週末に行われる
ラップバトルで、一夜のチャンスを掴もうとする黒人で賑わっていた。
そこに一人乗り込んだジミー・ラビットは白人というだけで珍しい存在で、
持ち前のスキルを,いかせず惨敗し、8Mileのむこうのトレーラーハウスに
もどると母親が自分の同級生とコトに及んでいた。次のバトルを組もうと、
よりかかるいつもの仲間、これは売れるとからむイカサママッチメーカーの
ウィンク、そして彼女と別れたばかりのラビットの前に現れたモデル志望の
アレックス。夢と現実の交錯するモラトリアムな毎日の中、ジミーは
『自分さがし』を音楽にぶつけようとする。
(原題名:8Mile)
監督:
カーティス・ハンソン
脚本:
スコット・シルバー
出演:
エミネム
(ジミー・ラビット/
ジミー・スミスJr)
キム・ベイシンガー
(ステファニー)
ブリタニー・マーフィー
(アレックス)
メキー・ファイファー
(フーチャー)
エヴァン・ジョーンズ
(チェダー・ボブ)
ユージン・バード
(ウィンク)
REVIEW (****)
今や世界的に有名になったエミネムの半自伝的映画・・・
というのもあったのだけど、この映画,なんでコアなファンがぎゃあぎゃあと
見に来ないのかってのも分かったような気がするのでした。
俗にいわれる『アイドル映画』でやっとこさ『正統派』が
出てきたという感じざます。
そりゃ『ハードデイズナイト』も時代にあっていたのだけど、
もう管理人の時代とデンデンズレているし。後発の
『ムーンウォーカー』や『グリッター』あたりは問題外で。
 どうも『アイドル映画』だと『明朗快活』や『これでオシマイだよ・・・』
という涙を誘う・・・というのがあったのが、いかんせん
『見に行かない』一つの理由でした。
楽天的でないハナシの描き方もポイント、最近なら
『コヨーテアグリー』,昔ならトラちゃんの『スティンアライブ』あたり、
御話のくだりとして『あのブルックリン橋を越えて夢をつかむ』
という、いかにも『アメリカンドリーム』が全面に
いるのとは相反して、 街の『あの通り』なのに
『部落差別』があり『人種差別』があるという、もっと身近で
現実的な、ハナシの作りになった上、それを カリスマ
エミネムにエミネムに演じさせることで指示を得たというカタチに
なったと思います。最後に『浮き足たたない』のもお約束かな。
それと『人との距離』も微妙に書いたシーンもチラホラ。
ジミーのトレーラーハウスにアレックスが,いたシーンは、
『人との距離』を知らない、無神経さを描いたものだったし、
(その前に放火して『こんな家に住みたかった』っていってるオトコ
に身になれよ)結局それがバネになったものの、チョっと成功
してからからんでくる輩にロクな奴はいないのだと悟る主人公の
姿も浮き彫りになってたしな〜。そのシーンでアタマ
ドレッドちゃんのM・ファイファーは全編通じていがったすね。
その他キャストは個人的には惨敗だったのですが(汗)
脇役のカメオラッパーに負けてるで・・・と。コアなファンにとっての
見所は最後のラップバトルぐらいかも
これはファンでもみれないシロモノなので。ちなみに
レコードジャケットを模したパンフに歌詞が書いてあるので
ディスることもできるというのもオトク。何はともあれ、
『人生に悩みながら何も出来ない』人にオススメの映画です。


英雄の条件(2000)
30年前、ヴェトナム戦線で命を救われたところから戦友の絆を深めた、チルダースと
ホッジ。ホッジはそのキャリアも安泰し、一線を退くこととなった。その祝いの席にかけつけ、
また前線にでるチルダース。イエメンアメリカ大使館前で暴動が起こり、大使の家族を救出
することになった。状況は思ったより悪く、民衆は過激化し、ついには銃撃戦に出て
海軍も負傷していく・・・・チルダースが下した発砲命令で大使館前は血の海となった・・・

その様子は大使館屋上に設置されているヴィデオカメラで録画されていが、何者かが
それを奪い取っていってしまった・・・・
任務から戻ってきたチルダースをまちうけていたのは、殺人容疑のかかった軍法会議だった
銃をもった民衆はもはや暴徒、戦闘ではなかったのか・・・
チルダースは八方ふさがりになった今、ホッジに弁護を依頼する。
(原題名:Rules Of Engagement)
監督:
ウィリアム・フリードキン
原作:ジェームス・ウェブ
脚本:
スティーブン・ガーファン
出演:
トミー・リー・ジョーンズ
(ホッジ)
サミュエル=L=ジャクソン
(テリー・L・チルダース)
ガイ・ピアース
(マーク・ビックス)
ベン・キングスレイ
(モーリン)
ブルース・グリーンウッド
(ビル・ソーカイ)
アン・アーチャー
(モーリン夫人)
ニッキー・カット
(ホッジJr)
REVIEW(***)
映画を通してみて、アメリカという国は『仕返しをなんらかの理由をつけてしないと
気がすまない』国なんだろうか。というのが感じられてしまったこと。
四回ほどこの映画の予告は見てたのに、見に行かなかった理由のひとつが
TVで見て、おぼろげながら明らかになってきました。
『ダレかに責任をおしつけよう』というので、証拠隠滅というのは、日本でもやって
いることなのだけど、なんつーのかな〜本来『もみ消し』として雇われてるハズの
G.ピアースが、躍起になって『オトコとしての対決で決着をつけようとしている』
ところに、この軍法会議主体の物語、本末転倒してしまってるキライもあるという。
一人の脇役俳優で、食われちゃう物語だったら、それまでなんだろうなあという、
せっかく、フリードキンなのにねぇ、トミーオヤジなのにねぇ、わはは。
『俳優とカントクだけで見てはイカン』という教訓にもなった映画でした・・・
映画+パンフ代助かった・・・


栄光のル・マン(1971)
ポルシェの契約ドライバー、ディレニーは911でサルテサーキットの前で
ただずんでいた。
一年前のあの日、ル・マン24時間耐久レースの事故で、仲間を亡くした彼は
事故で亡くなった彼の恋人と、また逢うこと・・・レースへのプレッシャーが
あった。メディアは、盛んに彼のライバルでありフェラーリーに乗り込む
スターナーとの一騎打ちを、けしかける。
ル・マン24時間耐久レースはフランスのサルテサーキットを含む公道もレースの
工程にいれて約14kmを一周とし、距離数を競うもの。車両は主にプロトタイプと
GTタイプで、この話の焦点となるフェラーリとポルシェの対決はプロトタイプの
車によるもの。会社としては俗にいう『ワークス』という存在がエントリーして
自社の車の耐久性を競っているので、負けられないのも事実である。
そんな会社の意地、そこに参戦する男たち、見守る女たちの寡黙かつ、長く熱い
一日がはじまろうとしていた・・・
(原題名:Le Mans)
監督:
リー.H.カッツィン
脚本:
ハリー・クレンナ
出演:
スティーブ・マックイーン
(マイケル・ディレニー)
ジークフリード・リーチ
(エリック・スタイナー)
エルガ・アンダーソン
(リサ・ベルゲティ)
 
REVIEW(****)
ドキュメンタリータッチで、映画の前半部分はセリフだけで演出はホトンドないのが
逆に臨場感を高めていく。本人自身もポルシェ908でレースに出場する程の無類のレース+
車好きのマックイーンがその夢の集大成に挑んだ、この作品。
この映画をつくって自己プロダクションが倒産してしまったというのだから、その入れ込みよう
すごいものである。それでも、肝心の走行部分はジブンの走るシーンではなくスタント
だったので、それが無念中の無念だったらしい。
それを汲んでのことか彼の死後、息子のチャドがル・マンにエントリーをしたという
それで彼の無念は少しは果たされたのではないだろうか。

何もかたらないコトから帰って数々のドラマを無意識に作り出し、またこのスタイルが
アメリカでもフランスでも通じるあたりがすごいと思う。
クラッシュした瞬間の、わざとらしくない、『そういえば事故ったとき、こういう心境になる』
というのが手に取るように判る、描き方、寡黙にして綿密。イマドキ饒舌にしてスカスカが
多いだけに、長年のオトコの憧れになるのもうなずける。
…で予断なんすがレースの合間にチーズケーキなどを食べてるマックイーンがミョーに
いがったりしたアタシでした。
いまさらこういうコトをヌカすとなんスがアタシ、マックイーン、苦手なタイプのオトコなんだなぁ
甘いトコロがまったくないのが。もひとつ苦手なのは、彼に心酔しちゃってるタイプの男。
それで『同じクルマにしよう!』なんて思ってたら『出直して来い(怒)』と言ってるかもしれない
だってねぇ、マックイーンだから似合うワケであってねぇ。
 


エンジェルアイズ(2002)
シャロンはシカゴでも有数の治安の悪いサウスサイドで働く警察官、
あの雨の日もただの『交通事故処理』で終わるはずだった。
あてどなく街を歩くあの男の澄んだ眼が彼女を捕らえるまでは・・・。
それから程なく彼女はダイナーで仲間内と昼食をとっている所を
ストリートギャングの襲撃を受けてしまう。傷ついた同僚を乗り越え犯人を
追跡するシャロン、あと一歩の所で防弾チョッキの上から銃弾をあび、
気がつけば犯人の銃口は額の上・・・その時、あの男がどこからともなく犯人に
体当たりして彼女を救った。ただ、『人に親切にしたい』という彼の名はキャッチ。
がらんとしたアパートに一人で住み、週に一回足の不自由な老婦人に
食糧届けるだけで後は街をあてどなく歩いている、その老婦人が誰か
知る人もいない・・・。 その彼の『人を救うことにより過去に何か贖罪を
求めている』行為にシャロンは自分との共通点を感じた。
彼女は父親からの 家庭内暴力を摘発して逮捕した過去を持っていた。
家族の為に良かれとしてやったことだったにもかかわらず、今、家族は
彼女を『家族の一員』としてとして受け入れないばかりか余計な事をした
とさえ思っている。 一番大切にされたい人に大切にされない思いが、人としての
付き合いを深いものにできなかった。同じものをキャッチの中に感じた
シャロンは次第に心を開くようになる。 が次第にキャッチの素性がはがれて
いくにつれ、お互いの心に新たな試練が生まれてくることになるとは
思いもしないことだった(原題名:AngelEyes)
監督:
ルイス・マンドーキ
脚本:
ジェラルド・ディペゴ

出演:
ジェニファー・ロペズ
(シャロン・ポーグ)
ジム・カウィーゼル
(キャッチ/スティーブ)
ソニア・ブラガ
(ミセス・ポーグ)
テレンス・ハワード
(ロビー)
ジェレミー・シスト
(ラリー)
ヴィクター・アルゴ
(ミスター・ポーグ)
シャーリー・ナイト
(エラノア・デイビス)
Review(*****)
もしも、思いもしない形で相手の心の逆鱗や大きな傷に触れてそれが
修復不可能だとしたら・・・ 時間をかけて 解決すべきで、何もかもを急いで、
盲目になっていた貴方自信を反省しなければ何も得るものはない・・
彼の監督作でロマンスものの共通点だと思います、
何かしら気がついたら全部見ていたというほどだったので、 自分でも驚き。
前作『メッセージ・イン〜』では大泣きして、しかも今回も同じ劇場の
同じスクリーンか? おいおい。
あれから数年、泣きこそしなかったものの、今年見に行った映画の中では、
オススメの部類でした。ジェニロペがジムカウィとの約束を何度も破るシーンが
あるんですが、家族からきちんと示しのつく形で気のすむまで愛情を貰え
なかったとか、それがヘンに人間関係のトラウマになってしまって、
『そうできないのはすべてお前が悪い』とことあることにアカの他人に
言われたとかだったら、『そんなもん一回破りゃ気がすむ だろう!』という次元
でなくて 愛情を怯えてテストしてしまう形になってしまうんだろうと思ったのですが
勿論, 悪いと分かっていても自分の心に壁ができてしまう。それはなかなかきちんと
当たり前の愛情うけてきた手のかからない育ち方したという人には、
理解しがたいだろうし、また、シャロン自身も愛したら,いつ必ず別れが来る
と思っている、本気で思ってるなら叱ってくれはずだと、家族は自分を
腫れ物扱いしてもう叱りもしなければ口を利くことも忘れてしまった。
そんな彼女の不器用で哀しい抵抗に見えて、また、本気で叱った
ジムカウィがシャロンを赦してきちんと理解して根に持たないシーンをみて、
泣けてきた場面でした。ロマンスものなのにねぇ。実際の男性ではああはイカん
だろな。未だにそういうことで怒っているアタシも男性並みにしつこいんだけど
  ジムカウィの名前が何で『キャッチ』かというのは後の方ででてくるので
映画をみてのお楽しみです。ハイ。
ジェニロペの役は『アウト・オブ〜』のカレン・シスコ以来なんすが、
どっちにもいえてたのがラスト近くになるといい表情になるなぁ
今回は、『痛い』役だったので、見てていろいろ考えた映画 になりました。
よかれと思ってやったことで誰からも愛されないという影を引きずるというのが、
この映画にでてくる老婦人のような存在がいてくれたら・・・というのはいつの時代
にもかわらない願いです。んで、ジムカウィ、いうまでもなく、見に行くぞ、
と決めた理由の一つのジムカウィ。あのおメメは健在ざんした。
今回ガンコな一面が見えて、チョビとホントの性格も見え隠れしたかな・・・?


 
エリン・ブロコビッチ(2000)
実在する『アメリカ最大の和解金を手にした女性』エリン・ブロコビッチ
ー離婚暦二回、三人の子持ちで職も住まいもなかった元ミスコンの女王の
サクセスストーリーの映画化。
今日も今日で離婚後の職探しに明け暮れる、シングルマザーの
エリンは車を出したところで、ERの車にぶつけられてしまい、
雇った弁護士エドはエリンの口の悪さも災いして、ボロ負け
してしまう。このままでは気がすまないエリンは彼の事務所に
押しかけ就職して、事務所の白い視線もナンのそので働き出す
そんなある日、彼女は不動産のファイルから医療ファイルを
みつけ不審に思い、エドに許可を貰い、調査しだした。
彼女の聞き込みと、調査で、不動産のある、ヒンクリー地区は
大手工場がサビ止めに利用する六価クロムで長年土地を汚染
されていることが判明。それが水道水に染み出す形になって
被害が出ているのだ。六価クロムは、軽いものだと眩暈や
吐き気だが、重症になると、癌や白血病を引き起こす。
彼女はこの件を裁判に持ち込もうとエドに相談するのだが
エドはそれを避けようとする。
(原題名:Erin Brokovich)
監督:
スティーブン・ソダバーグ
脚本:
スザンナ・グラント
出演:
ジュリア・ロバーツ
(エリン・ブロコビッチ)
アルバート・フィニー
(エド・マスリー)
アーロン・エッカード
(ジョージ)
マージ・ヘルゲンバーガー
(ダナ・ジェンセン)
ピーター・コヨーテ
(カート・ポッター)(マシュー)
ジェーン・デ・ラ・
ペニャ
(ケイティ)
REVIEW(****)
わざとらしくなくジュリアが『体当たり』で久々にやったかな〜と
実在のブロコビッチが失読症だったとか、こういう仕事に飛び込んで
実際はもっと回り道したコトをあえて、描かずに、彼女が
『主婦が尊敬される存在になってナンか悪いか〜』とガンバる姿を
焦点に置いたことが、成功したと思います。
あまり、シリアスに描いて、この事件に『いかにも全てをささげてます』
という感じだったら、見ていて辛かったかも。
そうなのだ、何もアメリカだけに限らず、先進国や先進国を目指す国々は
『タダの主婦』なり、『平社員』というと、『アンタ、バカぁ?』
という目になりがちなのだ。それで何か悪いコトあるんかい〜
『タダの主婦』にしか『心』を開いてくれないヒトもおるわ!という
のが、この映画だったと思うのだ。
ジュリアがこの映画を撮影してた時にどっかの雑誌で言ってたのが
『女優ったって、いつ失業するやもわからない仕事なのよ』ということ。
だからこそ,うちこめた役だったかもしれない。
エリンが聞き込みをしていくシーンは、以前シゴトで似たようなコトを
して、同じようなコトもあったので、『うんうん』とうなずいてしまいました
『そうなんだよな〜学歴バカや上司が出向くとマズくなるケースって
あるよな〜』と(おいおい)
映画の中でジョージがエリンを置いていってしまうシーン、もし、
彼女への気持ちを伝えられないのだとしたら出て行こう、そう思って
いたんじゃないかなと。
んでもって、何でその気持ちにエリンが気がつかなかったのか、と
言うのが、彼女が離婚してきた一つの理由だったかもしれないと。
『外を見てみろ』という彼女の上司エドの言葉が全てを指していた
のかもしれませんね。


 
エアフォースワン(2000)
  JFKのデザインにより実現し、その大半はボーイング社の最新鋭の
ものが収められる、大統領専用旅客機『エアフォースワン』
『空飛ぶホワイトハウス』と呼ばれるその気体は26人のクルーに
支えられ、4000フィート四方の大広間のうち、四分の一は
大統領家族の為のスペースに割り当てられた贅沢なものだった。
アメリカ大統領マーシャルがモスクワでの演説を終えて岐路に
つくそのとき、ロシア側のレポーターと偽り、テロリストが
乱入。その主犯格イヴァンは、マーシャルの演説に激怒、
乗客を人質にとり、反体制主義で投獄されている彼らのリーダー
ラディクの釈放を要求する。もし聞き入れられない場合には
30分置きに人質を殺すというものだった。
が、マーシャルはヴェトナムで名誉勲章を受けた身・・・
簡単に引き下がるわけにはいかなかった。
(原題名:Air Force One)
監督:
ウォルフガング・
ペータゼン
脚本:
アンドリュー・W・マロー
出演:
ハリソン・フォード
(ジェームス・マーシャル)
ゲイリー・オールドマン
(イヴァン・コルフチョフ)
グレン・クローズ
(キャサリン・ベネット)
ウェンディ・クルーソン
(グレース・マーシャル)
REVIEW(****)
大体大統領がこんなに不死身で、ハンサムで、飛行機まで
操縦できるかね〜とツっこみたくなる+合成バリバリなんとか
してくれぇ〜の画面もあるんですが、まぁ、ブッ○ュにエアフォースワン
使われてるよりマシと(おい)思って見てました(汗)
んでもって『あんなハンサムなテロのヘッドおるんかい!』というゲイリー
 どっちに味方していいかわからない人もいたハズだ(こらこら)
飛行機からケータイ使ってその飛行機落ちないのかとか、英語
ペラペラのロシア人テロなんておるかとか、他にも
 ツッコミ所はあったものの、『おお、まだ何かあるの!』
という、シツコイぐらい、ハリソン様が、あの手この手でゲイリーちゃんに
はむかったっていくシーンが見ものざんす。
たぶんヴェトナムではその『小技』で生き抜いて名誉勲章だったちゅー
役だったに違いない・・・あんまり書くと全国のハリソン様ファンから
おしかりうけそうなのでやめときやす、ハイ。
大統領といえば、某○ッシュ、アンタも少しは見習って欲しいよ。
こーよー『アメ〜リカンドリ〜ム』満点な役をさ。
やっぱ国民望んでないと映画も出来ないし、ヒットも
しないんだしねぇ、ちなみにコレ、日本ではお正月映画で
パンフ買ったらハリソン様の紙袋に入れてくれたという(爆)


エヴァーアフター(1998)
時はさかのぼり16世紀、グリム兄弟が『シンデレラ』の原作と
なるダニエルという女性の話を聞きにある、老貴婦人のもとを訪れた
やんちゃで、賢いダニエルは母の死後父親と過ごし、いつも本を読んでいた
しかし、父が二人の連れ子のいるロドミラ男爵夫人と再婚してから
父は亡くなり、彼女の生活は一変する。
10年後、意地悪な男爵夫人とその娘たちは女中としてダニエルを
こき使う一方で、財産もないにもかかわらず、贅沢のし放題だった。
ある日、ダニエルは家にあった馬を盗もうとしている青年を見つけ
つかまえる。それは時期国王となるヘンリー王子だった。
彼は口止め料をダニエルに渡すと、その場を去っていくが、
ダニエルはその金でロドミラが無断で売ってしまった奴隷を
買い戻そうと、母の形見のドレスを着て街にでる。
偶然にも交渉の場にヘンリーが現れ、奴隷を買い戻せたが
彼は、ダニエルを覚えてはいなかった。
ダニエルは素性をいいだせず、自分の母の名である伯爵夫人の名を
いってしまう・・・
(原題名:Ever After)
監督:
アンディ・テナント
脚本:
チャールズ・ペラウト
スザンナ・グラント
出演:
ドリュー・バリモア
(ダニエル・ド・バルバラック)
アンジェリカ・ヒューストン
(ロドミラ男爵夫人)
ダグレイ・スコット
(ヘンリー王子)
パトリック・ゴドフレイ
(レオナルド
ダ・ヴィンチ)(マルガリータ)
メラニー・リンスキー
(ジャクリーン)
ジョーリン・クラブ
(オーギュスト・デ・バルバラック)
REVIEW(***)
いやぁ、コレみるまで『シンデレラ』って『ただ耐えて玉の輿
狙ってるだけじゃないの』というかなりヒネたみかたをしていた
管理人(爆)なので、当然好きな童話は人魚姫の方(目が覚めたときに
いたお姫さまと結婚してしまう王子なんてフテえやつよ、とも思っていた)
でも、『エヴァー』のドリューは、つおい。
どんなにやっつけられても、立ち上がるしベンキョーもする。
ジプシーに捕らえられば、王子様でも持ち上げる。売り飛ばされれば
剣で反撃する。ナマイキな姉には一撃くらわすし、『皇女になりたきゃ
ここまでせぇよ』という役は『25年目のキス』や『ウェディングシンガー』
以来のドリューの快挙となりやした。
最初に出てくる、老貴婦人がJ.モローというのも、ミステリアスでいいし
A・ヒューストンの継母ぶりはコワいぐらいサマになってる(爆)
『 Captain EO』の時から、ハマってるな〜とは思ったものの。
ダグレイの優柔不断な王子様はなんだか『ニューヨークの恋人』のヒューたまを
思い出すフシもありましたね。


王になろうとした男(1975)
時はヴィクトリア朝時代のイギリス、新聞社ノーザンスターの特派員である
キプリングの元に、すさんだ身なりの男が真夜中に現れた。
その身なりは、ここにたどり着くまでの道のりの過酷さを物語っていた。
そして男、ピーチィは語りはじめた、『王になろうとした男』の顛末を…

彼と彼の無二の友ダニエルは労働者あがりでインド帰りの元軍人であり、
イギリスで一泡ふかせようとたくらんでいた、『ノーザンスターの特派員
とでも言えば乗り込める』と思っていたが、本物の特派員のキプリングに
見つかってしまい、故郷に帰るように言われる、何とかキプリングの恩赦を
うけて自由の身になった2人は、ヒマヤラの彼方にある測量隊も帰らなかった
未開の地であり、アレキサンダー大王を崇拝する国、カフィリスタンへと
向かうことにする。三人は王になるその日まで、一切の娯楽を断つという
誓約書にサインし、ダニエルとピーチィは旅立ち、キプリングは見送った
果てしない旅路の末たどりついた、カフィリスタンでダニエルはアレキサンダー
大王の子孫と間違われ、王に祭り上げられる、ではここにダニエルがいないのは
何故なのか・・・(原題名:The Man Who Would Be King)
監督:脚本:
ジョン・ヒューストン
共同脚本:
グラディス・ヒル
出演:
ショーン・コネリー
(ダニエル・ドラボット)
マイケル・ケイン
(ピーチィ・カーナハン)
サイード・ジャフリ
(ビリー・フィッシュ)
クリストファー・プラマー
(ルビヤード・キプリング)
シャッキーラ・ケイン
(ロクサーヌ)
REVIEW(***)
『ジャングルブック』で有名になったキプリングの小説をベースに、
ずっと、ボギーの映画を撮ってきたJ.ヒューストンが この映画は、C.ゲイブルとボギーで構想を練っていたという
それを聞いた、M.ケインは旋律が走ったというのだから、リキは入っている…ハズだと思う
この頃、コネリーはボンド、ケインはハリー・パーマーのイメージを払拭する作品を
探していた時期でもあったろうし、『ダンディな俳優の違った豪快な面』を引き出す
カントクの手腕で、生き生きと動き回っていたと思うし、このような作品が無かったら
後にコネリーは『リーグ・オブ・レジェンド』に出れるような下地は作りにくかった
かもしれない。コネリーの作品ならコレがベストだというカナダ人の紹介で見たモノ
なんだけど、なが〜い間探してました(汗)ナカナカ紹介されなかった。日本で公開された
時も劇場用のポスターが二色刷りで公開日がいつからか書いてないというぞんざいな扱い
前半部分は、カフィリスタンにたどり着いて王になるまでの話なので、チョいとダレる
きらいはあるのですが、いざ、王になってみて起こった問題からは、面白くなってくるという
国にある宝をかっさらって、さっさと帰ればいいのに、『権力』までもほしがったため
えらい目にあってしまうという。そんな『ダメダメぶり』をお互いゆるしていいのか?
つークダリはあるんだけど。『オレもオトコだからもし、オレがオマエだっだら同じコト
やってたと思うワケよ〜』といわないでもカオで語ってるよという。
そして命からがら相方だけは帰ってきたのに、また旅に出てしまうのは『こりない性分』を
さしてるようで。
コネリーは『薔薇の名前』がジブンのナカでは一番のお気に入りらしいですが、アタシとしては
こっちのほうが、いがったと思います。ちなみに、コネリーが一目ぼれして奥さんに
してしまうロクサーヌ役の女優さんは、M.ケインの奥さんのシャッキーラ。
撮影当時、結婚一年目。劇中で『美人だろ』と自慢してるのはホンネですねぇ。
 


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