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女が愛を交わす為だけに訪れる。 終わった後も無言のまま、お互いが横たわる姿には暗黙の了解さえあるように 見えた。男の名はジェイ。 かつてミュージシャン志望だったチーフバーテンダーだ。 一年前に離婚を申し出た妻を前にして家を出た。 そんな彼の前に現れた女がその次の水曜も、その翌週も愛を交わすだけの ために訪れる。ジェイは彼女を尾行した、 彼女は衣装を抱えてパブに小走りで走っていくと地下にある劇場へと 消えていった。そこで彼は彼女の素性を知る。彼女の名はクレア、 アマチュア劇団に入れ込んでいて、夫も子供もいたことを… (原題名:Intimacy) |
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パトリス・シェロー 原作: ハニフ・クレイシ 出演:マーク・ライランス (ジェイ) ケリー・フォックス (クレア) ティモシー・スポール (アンディ) アラステア・ガルフィス (ヴィクター) フィリップ・カルバリオ (イアン) マリアンヌ・フェイスフル (ベティ) スザンナ・ハーカー (スーザン) |
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この言葉は『親密』以外にも『慣れなれしさ』や『心地よさ』という意味合いが 含まれているし、かえってそれが状況次第によってはよくもなり意地悪にもなる。 この映画はある意味で意地悪じゃなかったろうか。 泣くかと思ったらそれを通り越してしまった。泣く事もできない。 ジェイとクレアは互いの人生を立て直したかった、それを正等に認めてくれる 人間が欲しかった。言葉を交わす必要のない。 若くないから『自分に見合う愛』でないと、もう立ち直れない。 クレアは演劇に熱中してるが、彼女は夫に恩を着せられるような形で 演技に没頭してる事や才能の限界はわかっている。 ジェイもかつてはミュージシャンだった。 今バーテンダーとしてプロの道を選んだにもかかわらず、輝いてない夫はみて いられない妻は出て行った。 それぞれの選んだ道が何であれそれに役立つといえば言葉がヘンだが 何かが欲しかったのかもしれない。 それを身体だけで埋めるのは性急すぎると思う たとえ傷つくと分かっていても、話す予知があったはずと気づいたのは ジェイだった。男性が気づいてくれたらどんなに助かるか、 ここらへんが映画と思うが。『ヤマアラシのジレンマ』という言葉がある。 お互いが針のような毛に覆われたヤマアラシは近づくと傷つくので ある程度距離を置くのだと。 そこから、どんなにお互いが親密な間柄でも、ある程度の距離はおけば、 冷静で長続きする関係をきずけるというもの。 が、P.シェローはあえてそれを否定した。 携帯文明の今、『ある程度の距離を置く』のを『面倒だからかかわらない』という 風にすりかえる人間が多い事に気がついたのだろう。 傷ついてでも相手を知り自分を知らなければ分からないこともあるのだと、 その証拠にこの映画がベルリン映画祭の栄誉に輝いた。 ちなみにパンフの発効日がワタシの誕生日だったのにびっくりした。 人生にけつまずいた人や辛い恋をした人に響く映画かもしれない。 |
トランペッターとして、その人生の大半を費やしてきた。 世紀の変わり目にヴァージニア号は大西洋を往復しては裕福な人々を ヨーロッパへ,移民をアメリカへ運んだ。 金も仕事も無くしたマックスは何よりも大切なトランペットを売ろうと ロンドンの質屋へ入る。楽器に別れを告げる前に、彼は最後の演奏を披露すると、 驚いたことに店主はマックスの演奏した曲を知っていて、ひび割れた レコードの原盤を出してくると、蓄音機で,かけた。 マックスはそれが1900(ナインティーンハンドレッド)という、船の上で 生まれ、一度も地上に降りたことのないピアノ奏者が描いたものだと語り始めた。 (原題名:The Legend Of 1900: Jan 6 2002 Up-dated) |
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ジュゼッペ・トルナトーレ 出演: ティム・ロス (ナインティーン ハンドレッド) プルート・テイラー・ ヴィンス (マックス) メラニー・ティエリー (少女) クラレンス・ウィリアムス三世 (ジェリー・ロール・モートン) ビル・ナン (ダニー・ブートマン) ピータ・ヴォーン (楽器店主) |
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ドラマチックに仕立ててくれたというのが、第一印象でした。 ヴァージニア号に乗った一人の移民が、もやの中から自由の女神を見つけて 『America!』と叫び、そこにタイトルが被さるオープニングだけで泣ける といえば大げさかもしれないけど、ホントのハナシであって。みるたびに 泣くという(うう) ヴァージニア号が運んだ、数え切れないほどの移民や裕福な人々にとって この船は、ある人間とってみれば、『一生の思い出』にもなったでしょうし それを語り継いだからこそ、1900が後にレコードを吹き込む『出逢い』を 生み出すこととなったのでしょう。 彼自身は『存在しなかった人間』といっている自分自身。 でも彼をみた人々にとっては違うかも・・・移民にとっては、存在したけれども あくまで語り継がれてるだけのもの、裕福な人々にとっては、夢のようなもの マックスにとっては命も同然だったかもしれない その存在を正当化する為に、原盤をピアノに隠したマックス。 彼の生きた証をどうしても残しておきたかったから・・・。 1900は寓話上のものとかたずけるのは簡単だけど、こんな話が移民時代に あってもよかったなぁ、と。 音楽がもたらしてくれる希望は沢山あるのを教えてくれる映画でした。 |
だの言われ、M・ジャクソンやプリンスが流行り、TVは『マイアミバイス』 に『ダラス』が再放送の嵐だったこの頃。 ロビーは結婚式を盛り上げるウェディングシンガー、姉貴の家の 地下室を間借りしてすんでるお気楽者。今日が初日のバイトの ジュリアと知り合ったのは、そんな彼の結婚式前日だった。 彼女も近日中に結婚するので、婚約者の故郷であるこの町に 慣れる為と結婚の準備も兼ねてきていたので意気投合。 が、翌日ロビーの花嫁、リンダは来なかった。 『アタシの憧れてたロビーは六年前、ロック歌手めざして スパンデックスのパンツきて歌ってたアレなの』と聞き逆上。 復帰したウェディングシンガーの席でも荒れに荒れまくる始末 ジュリアは同じバイトのよしみで何とか慰めようとするが 逆効果。それならば、まだ街になれてないので、自分の結婚 準備を手伝って欲しいと申し出る。イヤイヤながら手伝うハメ になったロビー。が、仲間内を巻き込んでの、準備は楽しいもの 彼女にまかせっきりにしている、婚約者グレンの信用おけない オンナたらしな正体を見てしまった、ロビーはそれを ジュリアに言うべきか、どうするか迷うのだが・・・ (原題名:The Wedding Singer) |
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フランク・コラチ ティム・ハーリヒ 出演: アダム・サンドラー (ロビー・ハート) ドリュー・バリモア (ジュリア・サリバン) クリスティン・テイラー (ホリー・サリバン) アレン・コバート (サミー) マシュー・グレイブ (グレン・グルリア) エレン・アルバティーニ・ドゥ (ロージー) アンジェラ・フェザーストーン (リンダ) スティーブ・ブシェミ (デイブ・ベルトミ) ビリー・アイドル (彼本人) |
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やっぱり『懐かしい』わ(汗)DVDプレーヤーかいと思うような ソニーのCDプレーヤー、アレでCD一枚しか聞けないんだもんな〜 ルービックキューブなんて捨てたと思うぞ(笑) M.ジャクソンばりの赤のジャケットに悪趣味なインテリアに ビリー様本人役で出ちゃってるあたり、スゴすぎる。 コレは字幕で借りるべきっしょ?日本語吹き替えで借りてる アナタは超バカです(きっぱり)それぐらいアダムちゃんの 言い回しが面白い。(字幕翻訳は苦労したに違いない・・・) "Do you wanna be Fongie, don't you?" が『オトコ前としての 使命だろ?』になってるのが半分イヤミまざってるんだよな〜 '70s のTV ドラマ"Happy Days"のキャラをここらに持ってきちゃう 何て、アダム、オマエてば一体(笑) オハナシもあんまし考えなくても、面白おかしく楽しめるし ロビーとジュリアが『結婚に求めてるコト』が同じだと 判るまで、なんだかんだと時間かかるのもお約束。 ロビーに歌のレッスン受けてるバーサンは『天使にラブソングを』 で熱唱していたあのバーサン。今回も名言だらけですわ(汗) ウェディングシンガーという役もあって、今まで 『幼稚でサイテー』と悪名高かったアダムちゃんのアルバム 今回のサントラは'80年代のヒットソング+ハートウォーミング 正統派を入れて大ヒット。う〜んコレはこの時代懐かしい人と ゼヒ分かち合いたいカンドーです。ハイ。 |
それは落ち目にあるブルースター航空でずっとエンジニアとして働く 父親に逆らって、家を出て働いてきたこと、無一文から成功した この道の実業家、ゴートンにアポイントを取ることが、今の所の 彼の目標だった。そして、ブルースター航空のインサイダー取引をネタに バドは何とか、ゴートンに取り入り、彼のビジネスのノウハウを 盗み出す。しかし彼はゴートンがブルースター航空を叩き売りに出す ことなど夢にも思ってもいなかった・・・ (原題名:Wall Street) |
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オリバー・ストーン 共同脚本: スタンリー・ワイザー 出演: チャーリー・シーン (バド・フォックス) マイケル・ダクラス (ゴートン・ゲッコー) マーティン・シーン (カール・フォックス) テレンス・スタンプ (ラリー・ワイルドマン) ショーン・ヤング (ケイト・ゲッコー) ダリル・ハンナ (ダリアン・タイラー) ジェームス・スペイダー (ロジャー) |
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まだITがそんなに数少ない時代、これだけ稼げる職業でピリピリしてた この時代の象徴だったかもしれない。 冒頭でシナトラの『Fly Me To The Moon』が流れたのには選曲担当が The Policeのドラマー、ステュワート・コープランドのセンスを うかがわせる。元々、曲を作っていた人が選ぶとこうもマッチするかな〜と む〜懐かしや'80s。『それってトランシーバーけ?』と思うような携帯電話も あったしな。(爆)この当時の映画にみんな出てくる使途不明ロボットが 出てくるのもお約束。 C.シーン演ずるバドはどっちかつーと'90年代にどどっと出てくるタイプで おやっさん役のM.シーンは'60年代のJFK暗殺あたりで価値感ゆらいで ヴェトナム戦争で挫折した人間で、M.ダグラスは、'80年代は生き残れるかも しれないけど、明日無一文かもしれない、アメリカ経済のモロさを象徴してる んだわねぇ。 管理人もバドまでいかないものの、こういう上司が理不尽なコトをすると 上司に一泡ふかさないと気がすまないタチでした、かつては。 のでバドがワイルドマンに取引を申し出るシーンで株を取引する クライマックスは見逃せないシーンでもありやんした この映画では『それで社会的制裁は両方にくだるけど、やったコトは正しい』 というエンディングなのだけど、個人的な意見としては、こっちに何か とばっちり来ちゃうと困りますねぇ。 |
ジョージはCGでプレゼンをする時代になっても未だにミニチュア作りに こだわるあまりに解雇になってしまう。今まで手がけた模型をありったけ 叩き壊したその直後に末期癌を宣告された彼は、今度こそアバラ屋同然に なっている自分の家を建て直すと言い張るが,結婚当初からその話を 聞かされ、とうの昔に離婚している妻は耳もかさない。 母方に引き取られた息子はピアスにメイクをしてドラックジャンキーと化し 引きこもり状態となっていた ジョージはそんな息子サムを強引につれだし、夏休みをかけて、この家を 建て直すように協力を命じる 『憎みたければ憎め、俺も父親を憎んだ、これはこの家の伝統だ、 家を壊し、憎しみも壊せ・・・』と・・ (原題名:Life As A House) |
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アーヴィン・ウィンクラー 脚本: マーク・アンドラス 出演: ケヴィン・クライン (ジョージ・モンロー) クリスティン・スコット トーマス (ロビン・キンベル) へイデン・クリステンセン (サム・モンロー) ジーナ・マローン (アリッサ・ベック) |
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つーのは、どんなにそしられろうが何だろうが、学ぶことは少なからずあるからだし、 それが自分の選んだ人生なのだから。 それをかなりイイトシこいて、『何年前にこういうことができてりゃ』だの 『何年前にこうしたかったんだよね』だの、自分の今ある能力に 感謝する比率より後悔する比率の方が高いよオマエというのは、哀しいかもしれない 失敗しても、マイペースでまなべる人の方が感謝も大きいんじゃないかな〜とおもって。 この物語の中心はそんなとこざます。 そんな『後悔』を理由にいままで『立てなおし』を先延ばしにしていた男が『学ぶ』ためにまた 『人生の学び方』を教えるために息子に手伝わせる。アメリカらしい映画ざます。 でもこれを作った向こうの人間は『家族のためにを家を建てる事』が日本において 未だ重要な人生のポイントになってるとは思わなかったのでしょうね。 ので、映画館は超満員、松竹系でこんなに並んだのって某ガンダ○以来ではないでしょーか・・・ ちなみに某ハイデン君のエピ○ード何とかが公開かさなったので、コレをみてから見にいこうと 思いましたが、う〜むむむ、アタイ、こっちのハイデン君のイメージを大事にしたいすわ。 なんかアマノジャク?それぐらいいい役でしたの。あの『ロッキー』を作った監督だけあって 『人には良く変われるチャンスはかならずある』というエネルギーをもらえた映画でした。 |
野心的でありながら、どうやれば人生の一大イベントを 成功させることができるかというノウハウを知りつくして いるだけでなく、ナーバスになって何をしでかすかわからない 新郎新婦や、その両親親戚をなだめるのにも長けていた。 そんな彼女のおかげで会社の売り上げは上がり、彼女だけの 売り上げは五倍に、経営者にパートナーシップの申したて をしてもナゼか却下。『貴方には言えない苦労もしている 業績の問題じゃない』とケンもホロロだ。 家では、古風な父親が幼馴染のマッシモを勝手に婚約者として 決め付けて仰天。怒って出てきたものの、交通事故にあってしまう。 そんな彼女を看たのがハンサムな小児科医のスティーブンだった。 打ち解けやすい雰囲気をもったスティーブンに、自分が ウェディングプランナーであることを打ち明けるメアリー。 が、彼女は気がつかなかった、次のクライアントアが彼だったことを。 『花婿に恋してはいけない』それはどうなるのか? (原題名:The Wedding Planner) |
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アダム・シャンクマン 脚本: パメラ・フォール マイケル・エリス 出演: ジェニファー・ロペス (マリア"メアリー" フィオーレ) マシュー・マコノヒー (スティーブン・ジェームス) ジャスティン・チェンバース (マッシモ・レンゼーニ) ブリジット・ウィルソン (フランシス・ジェーン "フラン" ドロリー) アレックス・ロッコ (サルバトーレ・フィオーレ) ジュディ・グリア (レニー・ニコルソン) |
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レビューが最高になったり最低になったりする。 それは、最終的に幸せを手にした(・・・というか結婚した) 女性が映画の中で『ナットク』いく女性だったかどうかで決まる。 その点においてジュリアを散々振り回したC.ディアスの 『ベストフレンズウェディング』は周りがカップルだらけ てのもあって『ひっこめーあほたれー(怒)』のに対し 『ウェディングシンガー』は、お互い結婚予定がパー。 でも惹かれる相手は、意外なトコロに・・・というハッピーエンドだった。 んでもって、今回の映画はってと『ベスト〜』のむやむやを 蹴散らかし、後者のいい雰囲気を持ってるいい映画になった。 クライマックスのドタバタも面白し、チョッとフラれた方の 扱いはお粗末(涙)てのも、あるけれど。 一番のミドコロは、スティーブにメアリーが花屋で鉢合わせした 元婚約者の話を打ち明けるシーン。 結婚式当日に親友と婚約者にデキられてたら、どうなる(汗) そのエネルギーを他の職ならぬ『ウェディングプランナー』として つぎ込んだ、職人根性に感服という。それが、結局として ああいうラストにつながったのだろうけど。 そんな彼女をみて最初はおちゃらけで、どないしようもなかった ゲンチャ男マッシモの真摯なプロポーズも。 実はこの映画、メアリーと同じ体験をしたアメリカ人の友人から オススメしてもらった映画なんすが、彼女はどうなったんだろか。 |
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