ロッキー・ザ・ファイナル(2007)
30年前に世界ヘビー級チャンピオンアポロとの互角の
戦いの末、ボクシング界の栄光の階段を登ってきたロッキー
しかし彼は無傷ではなかった。
パンチドランカーになった末、脳障害を負い,
彼の名声を嫌う一人息子ロバートは家を出、一流企業に
勤めて自活し、最愛のエイドリアンに先立たれたロッキーは
小さなイタリアンレストランで客に請われて昔話をする日々。
エイドリアンの兄ポーリーは相変わらず精肉工場で働くが
過去の栄光と妹との思い出の中にしか生きられないロッキーに
嫌気がさしている。
フィラデルフィアの街でかつての馴染みのバーに入ると
30年前、説教をした不良少女だったマリーがシングルマザーに
なりこの町にもどってきていることを知る
ロッキーは偶然の再会を経て、彼女の息子ステップスに
自分の店で働くように声をかける
そんな折、TV番組がからかい半分にコンピューター
シュミレーション3Gで現ヘビー級チャンピオン・ディクソンと
現役時代のロッキーを戦わせるという番組をやった。
それは、自分より実力の劣る挑戦者を汚い手でリングに沈める
ディクソンへの半ば中傷じみたものだったが、ロッキーにとっては
過去の栄光までもコケにされたようなもの・・・。
とりつかれたようにボクサーライセンスを再申請するロッキ-
しかし、協会は、ロッキーの健康上の理由からライセンスを発行
しようとしない。
『挑戦しようとする人間をとめる権利がどこにあるんだ!!』
再びライセンスを手にした彼の目の前に立ちはだかったのは息子ロバート
『僕が何かに挑戦しようとするときに、父さんはいつも何かをする、やめてくれ』
父親の名声がある限り自分の努力は七光りに思われてしまう
今までのむなしさを吐き出す息子に
『人生ほど重いパンチはない、自分の弱さを他人のせいにするな』
と挑戦する。
そこへ、精肉工場をクビになったポーリー、トレーナーの
デュークらが加わり、ロッキー最後の挑戦が始まるのだが・・・
(原題名:Rocky Balboa)
監督:脚本
シルベスター・スタローン
出演:
シルベスター・スタローン
(ロッキー・バルボア)
バード・ヤング
(ポーリー)
アントニオ・ターヴァー
(ディクソン)
ジェラルディン・ヒューズ
(マリー)
マイロ・ヴィンテリア
(ロバート)
トニー・バートン
(デューク)
ジェームス・フランシス・ケリー三世
(ステップス)
マイク・タイソン
(本人役)
ペドロ・ロベル
(スパイダー・リコ)
REVIEW(*****)
いやはや・・・久々に映画レビューを書きたいと思える映画に出会えました。
この映画なかったらヤバかったかも(汗)。
それぐらいよかったです『ファイナル』。
最初に『6』を作るというハナシを聞いたのは2年前。
『えええ〜もうヤメろよ〜スタローン、絶対ムリだって〜何?ランボーも作るの?』
突っ伏したホドですが(爆)・・・こんなに感動するとは・・・まいった。
去年の今頃みた『グッドナイト〜』ぐらい男のシブみがあって
こういう映画が銀幕に帰ってきたのかと思うとウレシイです。
…同時にこのテーマソング、もう新作で聞けないのかと。
冒頭でロッキーはイタリアンレストランしてるのだけど
厨房で働いてるのはメキシコ人、タダ食い神父もいる情けなさ
『今までの人生が完璧だと思っていたのに変えなければ
いけない苦しさにどこかもがいてるせつなさ』が伝わってくる
そんなときに偶然ポーリーがみつけるインチキTV試合。
ここまでコケにされて黙ってるのかと。
ダメで元々、ささやかながら再起をかけてみろと。
そうしたら夢にまでみた現役チャンプとのマッチが実現
(ここら辺がチョっと出来すぎ、スタローンらしい)
でも、息子は物心ついた頃には『成功していた父親』しか
見たことない。一番構って欲しかった頃には、財政破綻に
なっていた…自力で成功しても親の七光り…どこへいっても
『ベイビーロッキー』扱い…
『やっと自分の力で歩けたのにジャマしないでくれ』
が、リングの上で殴られても殴られても立ち上がる親の背を見て
『もう誰も父さんを笑いはしない!!』というシーンには
涙ボロボロ。クサい台詞っすけどね。こういう背中を
見せられるロッキー、カッコつけすぎだ〜。
今、どれだけの人間がこのカッコをつけられずに、
人をコキ下ろそうと姑息な手を使ってるか。
それこそ『人生太陽のてってる日ばかりじゃない』のだよ。
これはスタローンのキャリアそのものもいえてると思う。
浮き沈み激しく、'90年代なんてもう駄作だらけで
世紀かわって『ドリヴン』はまぁよかったものの
もう見れる作品作れるのか問題だ…と思ってただけに、
『今までの作品は本当に出るべきだったのか、今まで
自分が映画つくりに携わる上において誠実であったろうか
それを考えながらやった』というこのファイナル、
『未完のフィナーレ』が違うジャンルへの期待に
つながればいいのですが。
それだけに、続編では『コレ、ホントはあたってないだろ』という
パンチも今回、ホントにボカスカ当たってます…痛そう…
『4』あたりなんて明らかにシャドー、空振りってわかるのに
今回、ボッコボコに殴ってるのは『モノホン』に
こだわりたかったのでしょうね、ここらは『ドリヴン』からの進歩です



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