ユー・ガット・メール(1998)
母親から譲り受けた小さな本屋をやっているキャサリンは
最近進出して来ている大手フランチャイズの
フォックスブックの噂を聞いてもギブアップしまいと
片意地をはっているが、同棲中のフランクは上の空
そんな彼女の目下の『心の恋人』はチャットルームで知り合った
『NY152』何かと話題の合う彼とまるで日記を
つけるようにメール交換をする、そんな向こうも
彼女からのメッセージが届いてないか、楽しみにしていた日々だった
  御曹司だったという。度重なるフォックスグループの
進出にとうとう店じまいを・・という相談を持ちかけられ
  頭を抱えるジョー。彼女がハンドルネームだったから
全く知らないではすまされない。
ビジネストラブルを二人は乗り越えられるか?
(原題名:You've Got A Mail '01 Oct.14 Up-date)
監督:脚本
ノーラ・エフロン
出演:
トム・ハンクス
(ジョー・フォックス)
メグ・ライアン
(キャサリン・ケリー)
グレッグ・キニア
(フランク・ナバスキ)
パーカー・ポージー
(パトリシア・エデン)
 
REVIEW (****)
メル友ってヤツに実際あったコトってあります?(爆)
んでもってその人にゲンメツしたとか
反対に『意外とイイ人だったんだわ〜』と思ったとか
ンなコトってあります?
管理人のバヤイは、意外とみんなおとなしいな〜って
NETでバコバコ、毒吐きしてるように見えない人も
  いたり、どうなんだろうねぇと。あ、管理人に逢った方黙っといてくらさい(こら〜)
  それを考えると、ジョーとキャサリンのメル友から実際の生活への出会いって
 羨ましいぐらい成功なんじゃいの〜つー。こんなに物分りいい、メル友アタイも
  欲しいでぇ(しんみり)
ダレでも、そう思ってて『じゃぁアンタもそうなれば』といわれたら冷や汗ダラ〜っつー
人も結構見にいってたこの映画。
NETはベンリざんす。でもメル友で、怒りためまくって、ブチきれたり、あたったら
すごく哀しいざんす。『勝ち組ばっか残ってどうして、昔のよさを守ってるアタシが
残れないの』という一生懸命な主人公をメグが、演じてるのに好感もてるし、
逆に『どうしてボクを赦してくれないんだ、(ビジネスだけでなく)一人の男として』
とビジネスではヤリ手でも、他はダメダメのハンクスもいがったす。
あの『Shopgirl』がキャサリンだとわかって彼女をどう慰めていいかわからなくなって
Thinkpadをテケテケ押してるジョーがキュート!
『アンタとつきあうのなんか面倒臭くてやってられないわ』つー人が多い中
あえて『面倒』を選んじゃう、ビジーなビジネスマンがかわいいのう〜。
『早いがベンリ』といわれがちなNETの世界ざんすが、アタシとしては、『チョっと
考えるヒマも与えてくれるモノ』とも思っちょりましゅ。
何かいわれて図星でも、『そうだな〜』と考える時間も与えてくれるトコざんしょ
使い方次第においては『面と向かってよりいいかもよ』というのを教えてくれる
映画でもありんした。人のココロは『万華鏡』みたいなモノだからねぇ
いつ、どんな『面』がみえるかわからないもの


奴らに深き眠りを(1997)
時は大恐慌の'34のアメリカ。第二のビジネスとして『ナンバーズ』賭博が
NYに出回っていた頃・・・マダム・クイーンと呼ばれる女性が
ハーレムを仕切っていた。そこに白人の容赦なきマフィア
ダッチ・シュルツが、シマを拡大しようと、手段を選ぶことなく
なだれ込んできた。
シャバに出てきたばかりで、この世界で名前の通っていた
バンビー・ジョンソンは、ハーレムを、かつての姿に戻すべく
全面抗争に出ようとするが・・・ (原題名:Hoodrum)
監督:
ビル・デューク
脚本:
クリス・ブランカトー
出演:
ローレンス・フィッシュバーン
(バンピー・ジョンソン)
ティム・ロス
(ダッチ・シュルツ)
ヴァネッサ・ウィリアムス
(マダム・クイーン)
アンディ・ガルシア
(ラッキー・ルチアーノ)
シシー・タイソン
(ステファニー St. クレア)
REVIEW(*****)
『マトリックス』よりクールで、『ティナ』よりピュアで
『オセロ』よりスタイリッシュなローレンス・フィッシュバーンだった
かもしれないぞう・・・。原題名は『チンピラ』になるので(汗)
この邦題名になったトコロにもマル。・・・でもって何で劇場未公開
なんだろう・・・惜しい気がする・・・。
どこのレビューにも『ジミ』と書いてあったので期待しないで見たら
結構いいではないの、という。
映画の中盤ではロス、ガルシア、フィッシュバーンが騙しあうので
誰がこのゲームに勝つのか、頭を整理しないと分からない〜という面も
あってナカナカ面白かったです。
ロスは、最初はオトボケで出てくるものの、ラストは鬼気迫るものが
あって、コレはチョっと怖いかも・・・ガルシアがその分両者に挟まれて
喰われているきらいがあるかもしれません。
フィッシュバーンが、あえてあの『マフィア流処刑』をやるシーンなど、
色々な、フィルムノワールにオマージュを密かに捧げてるシーンもあり
この間FOXから2000円弱で兼価版が出たときにすぐに売り切れたのにもナットク


 

ユナイテッド93(2006)
'01年9月11日の米国同時多発テロで、アルカイダの自爆テロに
  乗っ取られたボーイング社の民間機、四機の中たった一機が
標的に到達することなくペンシルバニア州シャンクスヴィルの
平地に墜落した、その機の名はユナイテッド93...
その影には、乗客の最後まで諦めない希望があった…
あの日、午前8時代、ユナイテッド93便は朝の発着ラッシュに
巻き込まれ、ロビーでは乗客が、いつものこととのんびりと
家族の思い出話をしていた。勿論、これから『使命』に挑む
ジアドらにも…殆どの乗客が席をたった閑散としたロビーで
 携帯を取り出し、ジアドはつぶやく『愛してるよ』…と。
  愛するものへの『別れ』だったのか、『使命』を始める『合図』か
  それは誰にも判らなかった…
  その頃、新司令官を迎えても、漫然とした雰囲気を漂わせていた
  NY連邦航空局にも異変が生じる。
ユナイテッド93がラッシュに巻き込まれている間に、アメリカン11便が
レーダーから怪しい音声と共に消えた。
音声分析の結果、『複数の飛行機をのっとった』ことがわかり
ハイジャックされたことが判明、
管制官のレーダーの前で、ユナイテッド175便までもが姿を消した。
しかし、時既に遅し、午前8:30にハイジャック犯を乗せた
アメリカン77便は離陸、ユナイテッド93もWTCに数分後に激突する
運命になる二機の存在を知らぬまま、午前8:46...
 運命の離陸となってしまった。
(原題名:United 93)
監督:脚本
ポール・グリーングラス
出演:
J.Jジョンソン
(機長ジェイソン・M.ダール)
ゲイリー・コモック
(副操縦士リロイ・ホーマー)
ポリー・アダムス
(客室乗務員デボラ・ウェルシュ)
オパル・アラディン
(客室乗務員シーシ・ライルズ)
トリッシュ・ゲイツ
(客室乗務員サンドラ・ブラッドショー)
ナンシー・マクダニエル
(客室乗務員ロレイン・G.ベイ)
スターラ・ベンフォード
(客室乗務員ワンダ・アニタ・
グリーン)
デイヴィッド・アラン・ブッシュ
(トッド・ビーマー)
マーク・ビンガム
(シェエン・ジャクソン)
クリスチャン・クレメンソン
(トーマス・E.バーネットJr)
リチャード・バーキンズ
(ウィリアム・ジョセフ・
キャッシュマン)
サイモン・ポーランド
(アラン・アンソニー
ビーヴン)
デヴィッド・ラッシュ
(ドナルド・フリーマン
グリーン)
ケイト・ジェニング・グラント
(ローレン・カトゥーチ
グラントコラス)
クロー・シレーン
(オーナー・エリザベス
ワイニオ)
マサト・カモ
(トシヤ・クゲ)
ハリド・アブダラ
(ジャド・ジャラ)
サイード・アルガムディ
(ルイス・アルサマリ)
アフメド・アルナミ
(ジェイミ・ハーティング)  
REVIEW(*****)

日本人は、終戦も阪神大震災も『語り継ぐ』ことによって
立ち上がり、復興してきた民族なのだけれど、
どうも米国人は、『自国が多国から傷つけられる』なんて
万が一にも思ってなかったのだろう。
来日していて、政治に興味がなく、日本語を学ぼうともしない
中高年の米国人の大半の人々にとって、この映画は
『現実としてみたくない』か、『どうして9.11の映画があるのか』
という思いらしい。
ので、米国人で、この映画を『冷静に』受け止めた人間が居ると
するならかなりの国際人なのだろう。
映画は、若いハイジャッカーとなるイスラム人の若者三人が
ビジネスホテルの中でコーランを開き、メッカに向かって 祈りをささげるシーンから始まる。
   まだ、覚めぬ朝に向かい、これからの死のミッションへと祈る彼らの背中は
   『シリアナ』に出てきた『知らない間にイスラム原理主義に入っていた若者』の
   アレとダブってくる。前知識として『シリアナ』を見ると、それが理解できる。
   9.11の朝も何事もなく始まり、穏やかに『死の道』に急ぐ
  4機の姿があるのかと思うと、目を伏せたくなる。
  ユナイト93に乗り込む前に、ハイジャック犯のヘッドである
  ジアドが、ロビーで乗客を哀しげな目で見つめ、出発前に家族に
  『愛してるよ』というシーンは、本当だったかどうか定かではないが、
  後々の展開から見て、双方に『祈るべき者』がいるというのがわかる。
 決して感情的にならず淡々と、起こったことを的確かつ編集して
『どうすれば観客に遺族の思いが正確に伝わるのか』に焦点を絞り
観客、遺族双方の納得いく形で、『93便の乗客乗務員が過剰な
ヒーロー像におしあげられないように』描いた手腕は流石である
9.11の後に流行った『Let's roll!(さあ、行くぞ!)』…93便に
乗っていたT.ビーマー氏がテロリストに反撃するときに合図として
使った言葉が『いつの間にか『独り歩き』していくのが見ていられない』
と遺族の方は語っているという。
彼らの『最後まで諦めなかった』世界中に与えた勇気は言葉に変えられない
が、『アメリカに民間機を激突させる』所まで、追い込んだのは
何なのだろうか。一説には『仕組まれたテロ』という人もいる
それでも米国は、よその国の『痛み』はわからない…
墜落の一途を辿る93便の中で、テロリストも乗務員も『神』に祈る姿を見て
複雑な思いがした。   



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