昨日・今日・明日(1963)
イタリアを舞台にした同出演者による三話オムニバスストーリー。
それぞれの題名がS.ローレンの役名というのも面白い。第一話は『アデリーナ』
闇煙草を売りながら、軍人あがりで無職の夫と子供たちをやしなうカミさんの
アデリーナは今日も今日で罰金をカタに家財を押さえられそうになる始末。
何かいい手はないかと弁護士に相談にいった弁護士がアデリーナをみて
『妊娠していたら罰金は払わなくてもいい』ということ聞いてしまった。
罰金逃れのために子作りに励むアデリーナだが、ダンナは精力がなくなるばかり。
七人目のコドモになったときには アデリーナは子供をつれてさっさと刑務所へ。
そんな彼女に未練たらたらのダンナはカンパを集めて特赦を要求する。
第二話『アンナ』は前話とかわってリッチで毎日退屈している貴婦人が、
ライターを乗せてクルマを運転させるのだが、高級車を運転なれてない彼は
車をおじゃんにしてしまい、アンナはカンカンというもの。
第三話『マーラ』は高給コールガールのマーラは気まぐれなお客のラスコーニを
待つ間、アパートの裏に住んでいる神学生の話し相手をする。それが
ラスコーニにバレた途端、怒り出す彼だが、もっと問題になったのは
彼女をアパートから追い出したがっている、神学生の祖母が泣きついて
きたことだった。
(原題名:Ieri,Oggi,Domani(Yesterday,Today,Tomorrow)
 
監督:
ヴィットリオ・デ・シーカ
脚本:
ビラ・ビラ
エデュアド・デ・フィリップ
出演:
アデリーナ/アンナ
マーラ
(ソフィア・ローレン)
カーマイン/レンゾ
ラスコーニ
(マルチェロ・
マストロヤンニ)
 
REVIEW (***)
イタリア界の美男美女コメディコンビといえばこの2人。
その象徴のような映画でもありました。『ひまわり』はメロドラマに
なったからねえ〜。どんなにシチュエーションかわっても、『アンタ、
何やってんのよ!』『ハイハイすいませ〜ん』のコンビで。
本来ならこれだけボコボコやりあったら、何かクレームつぃても
おかしくは・・・なんだろうけど、お互いが役者としても、個人としても
つりあっている上で尊敬しあっているということが画面に前提として
でた上で、コメディをしてるから、安心してみてられるのでしょうねえ。
それがない俳優、女優さんだと、『ホンキでけなしてかかってるな(汗)』
とコワくなってしまうし。どの役でも生き生きしているというのが、嬉しい
というか、いつどの役をしても『現役』ってのをみせてくれたのが『第三話』
のラスト近くの、ローレンのストリップショーのシーン。
ヤンニ+ローレンで同じコトを30年たって『プレタポルテ』でしてるのだから、
スゴい!羨ましい!ローレンが劇中で『コワいカミさん』演じてて、
ヤンニが『よわっちいダンナ』演じてても、どうして別れないんだろ〜と
お思いの方。何か忘れてましぇんか?
オンナは『コワいぐらいの自立心』だけじゃ、オトコは『よわっちいぐらいの
やさしさ』だけではいけないのです。やっぱり『ふんわりしたトコもあって、
しっかりモノ』や『イザってときに役にたつ』カミさんとダンナでないと
いかんのよ、というコトを教えてくれる映画でもありました。
お互いの『優しさ』や『経済力』によっかかってたらイカんのです。はい。
 


ガールファイト(2001)
ブルックリンで退屈極まりない日々に怒りを滞らせていたダイアナは学校から
注意を受けた後、弟の練習料を払いにボクシングジムへ行き,練習風景をみた途端
稲妻に打たれたかの様に立ちすくんだ〜自分のやりたかったのはこれだ〜
弟のトレーナー,ヘクターに頼み込むが最初は取り合ってもらえない、
が彼女の熱意に,ヘクターは折れてしまう。彼女の行き場のない八つ当たりの
殴り合いはやがて形になってきて、弟タイニーだけでなくジムのスター
エイドリアンまでもまきこんでいった。
(原題名:GirlFight(June 25 2001 Updated)
REVIEW(*****)
監督:脚本:
カリン・クサマ
出演:
ミシェル・ロドリゲス
(ダイアナ・グスマン)
サンディエゴ・ダグラス
(エイドリアン)
ジェミー・ティエリ
(ヘクター)
ポール・カルデロン
(サンドロ)
レイ・サンティエゴ
(タイニー・グスマン)
エリサ・ボカネグラ
(マリソル)
流行をホドなく追って、な〜んとなくトレンディって感じでお茶してるコに
ズカズカとドレッドヘアバリバリでボカっと一撃・・・とやりそうなタイプのロドリゲス
いやぁ見てて気持ちいいねぇ、こういうのは。適度に『オシャレ』が横行してる
世の中、こういう『バリバリキツくて何が悪い〜ええ?』というのはいいぞ!
オープニングでパルマの手拍子から始まり、雑踏の中から音楽がとまると同時に
にらみ返すダイアナの目のアップ,怒ってるときに見ると気分爽快映画・・・つーことは
年中怒ってる管理人にとって年中爽快映画か(滝汗)
ロードショウ系の激甘ロマコメやアクション大作、あたまた、単館アート系で
こってみるという『凝った映画の見方』なんかしてるそこのあなた。
たまにはみなはれ,こういうの。
ダイアナ役のM.ロドリゲスの豪快ぶりは来日時も『ワイルドスピード』で共演の
おふたりが疲れるホドというのもあって、『女版M.ブランド』はすたってないようです
この映画の主役の条件がもっとも『女版ブランド』というのもあって、
どの女優も洗練されすぎてダメだった・・・という。女優でなくても、ヘンに洗練されてて
『洗練こそ美学』になってる世の中に『怒りの鉄建』の映画な気もしました
ただボカスカやってるだけじゃなくてここらへんが女流監督、さすがの独立系、
ホントニ描きたいのは『ダイアナはボクシングが強くなっていくにつれてココロが優しく
なっていく』 外見ではない『体当たり』でそれを伝えるのはこれからのミシェルの
当たり役になるかもしれないっすね。


カラー・オブ・ハート(1998)
デンデン、イケてない高校生のデヴィットは今日もフラれる日々。そんな彼の唯一の
楽しみといえば、'50年代懐かしドラマチャンネルで6時からやってる"Plesantville"
を見ること、もう『いつものセリフ』まで覚えてしまってるぐらいだった
双子の妹ジェニファーは正反対の『イマドキの女の子』タバコバカバカ、家には殆ど
帰らない自由奔放主義。両親は離婚し、母親は明日にでも浮気相手と旅行に行く算段。


そんな、ある日、珍しくもジェニファーがボーイフレンドとMTVをみるために家に
戻ってきた。しかも見る時間帯はデヴィットが『Pleasantville』を見たい時間と同じ。
リモコンは取り合いの末壊れ、両方ともカンカン・・がそこに頼んでもいないのに
どこからともなく怪しげな修理屋のオヤジがやってきて、リモコンを渡す。
『これには特殊なしかけがある』と言い残した、そのリモコンのスイッチを誤って
   押してしまったために、デヴィットとジェニファーは、『Plesantville』の世界に
入ってしまったのだった
(原題名:Plesantville)

監督兼脚本:
ゲイリー・ロス
出演:
トビー・マグガイヤ
(デヴィッド・ワグナー)
リーズ・ウィザースプーン
(ジェニファー・ワグナー)
ウィリアム H メーシー
(ジョージ・パーカー)
ジョアン・アレン
(ベティ・パーカー)
ジェフ・ダニエルス
(ビル・ジョンソン)
ポール・ウォーカー
(スキップ・マーティン)
REVIEW(***)
この頃を舞台にしたドラマといえばどうしても比べてしまうのが、
『トルーマンショー』なんだけれど、向こうは『現代がつくりだした
夢で、変化をうけいれられない』のに対し、『カラー・オブ・〜』は
『'50年代がつくりだした、『変化』もうけいれるドラマ』だったと思う。

『パパは何でも知っている』じゃあるまいし(--;)『カウンセラーのように
なんでも答えてくれるオヤジ、いつもおいしい料理と優しいコトバで迎えて
くれる美人なオカン、そんな両親を尊敬するコドモたち。
気温22度なので雨はまったく降らないから、みんなのいでたちはカーディガンに
ワンピース。男性はセーターにポロシャツ。もしくはスーツ。
『火事だ〜』といっても出動しない『猫だ〜』といわんと出動しない消防局(爆)

その他モロモロ唖然とするコトだらけで、いくらこの『ドラマオタク』の
主人公でも、カオがひきつるコトだらけ。勿論兄と正反対の性格の妹はガマンの
限界にきて、街をかえてしまおうとするワケなのだ。
そして、街の中で『変化』を受けとめていったトコロから順に色がついていく
でも、ナカナカこの兄妹だけは色がつかないってのも、ミソだったりする。
そして、『街に色がついた』コトによって街は『保守派とリベラル派』に分かれて
 タイヘンなコトになってしまい、家族もあわやバラバラになりかける、おいおい
『家族円満がウリモノ』のこのドラマなのに、モメゴトおこしてどーすんのよ、
という展開になって、さすがにリモコン渡した怪しげなオヤジも『そんなつもりで
そのリモコン渡したんじゃない〜』と怒り出すハメに。

でもねぇ、まぁ、『トルゥーマン〜』でも思ったコトなんだけどん、所詮
『作り物の幸せ』はそこまでの幸せなのよねぇ。
そこから『何かをつかむかが』、『自分の中にある何かを進歩させるコト』が
大事という、そんなドラマでもありんした。


キッド(2000)
ラスティはLAでイメージコンサルタントを生業とする
金持ちで鼻持ちならない40男。父親や親戚とも疎遠にしていて
幼いころの夢などすっかり忘れてしまった
アシスタントのエイミーの気持ちもビジネスライクにしか思わず
クライアントも無情に切り捨てる
そんなある日、赤い飛行機を頻繁に見かけるようになったこと
からはじまり、家に一人の男の子まで潜入。
しかもどこから来たのか、8つになるまえの自分だった
何でここに来たのか、エイミーにも秘書のジャネットにも 見える
ところを見ると幻ではない
彼の完璧だった生活にスキを作っていく過去の自分が言う
『ラスの仕事って人にウソつくんだね・・・』
過去の自分がなりたかった自分とは違うことに
気がつく・・・
(原題名:The Kid)
監督:
ジョン・タートルトープ
脚本:
オードリー・ウェルス
出演:
ブルース・ウィルス
(ラス・ダーリッツ)
スペンサー・ブレスリン
(8歳のラス)
エミリー・モティマ
(エイミー) リリー・トンプソン
(ジャネット)
チ・マクブライド
(ケリー)
ダナ・イヴリー
(スザンナ・アレキサンダー)
ダニエル・ヴォン・
バーゲン
(サム・ダーリッツ)
REVIEW(*****)
『フェノミナン』がスキなら見にいきゃよかったかな〜。
どうも『コドモ』が出てる・・・というのがネックに
なって見にいかなったものの、こんなによかったとは。
でもこれだけの時を経てみてまたよかったのかもしれない
と今になってみて思います
いや、あの子役ウマかったわ〜ブルース助けられてるわ(汗)
でもって・・・アナタは8歳の時の夢ってチョっとでもかなってます?
なんらかの『形』でもいいし『職』になってなくてもエエから
管理人はジョントラの『Saturday Night Fever』にカブれた
子役ぐらいオデブちゃんだったのにだ(汗)
いやもっと太ってたかも(汗)
まぁ、バレエなりエアロなりありがたい形でかなわせて
貰ったので過去の自分に『文句言うな〜』とはいえるかもでしゅが
もし今の仕事でそこそこ満足してて、
お洋服もそこそこ買えて、旅行も出来て、キャリアもそこそこ
あって・・・でも気がついたら親戚にカオなんて何年も見せてない(汗)
それって本当の意味で幸せかしらんと
んでもって、主人公は過去のトラウマに向き合うこともなく
隠しつづけてそれを克服するために
過去の自分がやってきてしまう。そして
今の職業は何のためにあるのか、本当の意味とありがたさを
彼に知らしめる・・・仕事していてもそれが何のためか
なんて判らない人のほうが多い中で、自分も
幸せにならなければ他人も幸せに出来ない事実を
いい意味で教えてくれたのは嬉しいです
そして未来の自分が出てくるエンディング
これからも頑張れるという希望は、40という年にして
みればこれほどの希望はないのではないでしょうか
20代がみたら『あほくせ〜』と思うかもしれないけど
『幸せは必ずまっている』というあのラストはいがったです


グッバイ レーニン!(2003)
'89年11/9、東ドイツの人々にとって、この日は待ち焦がれた日
でもあり、『カチカチの共産党』にとって悪夢でもあった
『ベルリンの壁崩壊』−が、その事実にその時対面してなかった
一人の母親のために、一家は、てんやわんやになってしまう。
アレックスは国営TVで働くが、10年前、東ドイツが宇宙開発
華々しかった頃に父親は西側に亡命。
それからというもの、母親クリスティアーネは、ガチンコに
 意見する社会活動家になり、東ドイツの発展に命を注ぎ続けた。
が、アレックスは世の中の動きを微妙に感じとっていて、
ドイツ統一デモにも参加していたりする。その現場を母に見られて
しまったどころか、母は心臓発作で倒れて昏睡状態に。
医者からは、もう一度、目が覚めることがあっても、長くない命で
あるということ、もう一度、ショックを与えたら命の保障は
しないとつげられ、さらに落ち込む。
そんな中、母親が昏睡状態中にベルリンの壁は崩壊してしまった。
世の中の流れは、めまぐるしく変わっていく中、母親が統一後の
ドイツで目覚めてしまった。
悩みに悩んだ挙句、アレックスは『何も起こってなかった』ように
取り繕うようにするのだが・・・
(原題名:GoodBye Lenin!)
監督:脚本 :
ウォルガング・ベッカー
共同脚本:
バーナード・リッテンバーグ

出演:
ダニエル・ブリュール
(アレックス)
カトリーン・ザース
(クリスティアーネ・ケーナ)
チュルパン・ハマートヴァ
(ララ)
マリア・シモン
(アリアーネ)
フロリアン・ルーカス
(デニス)
アレクサンダー・ベイヤー
(レイナー)
ブルクハルト・クラウスナー
(ロベルト・ケーナー)
 
REVIEW(****)
世の中の一大事な時に母子家庭のお母さんが倒れてしまった!
家族は、チョっとの間に世の中に対応してしまったのに
お母さんの目が覚めてしまってタイヘン、さあ、どうする?
予告を見てた限りでは『コメディか』と思ったこの作品。
意外としんみりするところもあったりして。
当時の東ドイツは鉄鋼製品の不足で、クルマまでも紙と
プラスチック(燃えたらどないするねん!)
劇中で母親のために『メイドBY東ドイツ』を探しゴミ箱まで
あさるのも笑い事でない、母親への愛と同時に、チョっと
事実もこめられている。ベルリン名物のテレビ塔には今でも
東ドイツにしか売ってなかったモノを売ってるお土産屋が
あるのだから(爆)
それでも、世間の流れは変えられないのが、アレックスの
肩にかかってきちゃう。身内は、『いい加減にしろ』と
根を上げるし、東ドイツの栄光の象徴とも言えた
宇宙飛行士(アレックスの夢が宇宙飛行士というのも
いかにも冷戦当時の『追いつけ追い越せムード』)
がタクシードライバーになってるのを目の当たりにしてしまう。
そこに密かに入ってくる監督自身の目がアレックスの友達の
映画オタクの、デニス。アレックスに協力しながら、
自分の腕前を『ニセモノニュース作り』で貢献してるシーンに(笑)
その皆の思いはついに、母親に真実を語らせ、長い間
封印されてきた、両親の苦悩を氷解させていく。
もしかしたら、母親は、ひょんなことから表へ出て
自分に微笑むように、空に舞うレーニン像を見たとき、全てを
語るべきだと思ったのかもしれない。
そして息子の『お芝居』につきあおうとも・・・
『ドイツのT.マクガイヤ』のようなダニエル君と、
『素晴らしき哉人生』を見た後のようなほろ苦い幸せ感が
残る映画だった。


危険がいっぱい(1963)
いかさまカード師のマークはギャングの愛人と知らずに
女に手をだして、命を狙われパリに逃げてくる。
施しを受けていた施設で偶然にもアメリカ人の未亡人バーバラに
出会い運転手として雇われたばかりか、海外逃亡の話を
もちかけられ、有頂天になるマーク。
が、その理由は全く別の所にあり、屋根裏にかくまってる愛人
 ヴィンセントのために偽のパスポートがいることだった。
マークに思いをよせる、バーバラの従妹メリンダが彼に嫉妬して
二人がパリを発った後思わぬ行動にでる・・・
(原題名:Les Felins(The Love Gage, The Joy House))
監督:脚本:
ルネ・クレマン
出演:
アラン・ドロン
(マーク)
ジェーン・フォンダ
(メリンダ)
ローラ・オルブライト
(バーバラ)
ソレール・ブルック
(ヴィンセント)
REVIEW(****)
カードを裁くドロンの指のキレいなこと!
こういう『タバコもってる』とか『カード』とか『ピストル』とか
『指の美しさ』を強調する演技にかけては、後々も残る名演になってます
でもって、オンナ衆のコワいこと(爆)
'60sのブラックコメディを当時R.バディムに見初められたばかりの
J.フォンダとドロンの二枚看板で演じてます。
アメリカに行って挫折する前だからマジで絶好調。キレいで
売ってたコロかもしれない。
女性に何かを感じると声をかけずにいられない、イカサマ師が
その性分ゆえにラストシーンの『おいおい、これからどうすんだ〜』
というブラックな、アレになっていくわけですね。ああ、オンナは怖い。
それを微笑んで演じるJ.フォンダがまたキレいだから余計
説得力があるような気がする(爆)
当時、ようやく、カラーフィルムが出回ってきたコロ、監督は
モノクロームにこだわってつくったそうな。


華氏911(2004)
時は'00年米大統領選挙、当時の副大統領ゴアが優勢だと告げられていた
選挙速報は、ナゼかブッシュにかわり、ブッシュが当選した。ナゼだったんだろう・・・
倒産した石油会社のCEOからどういうワケか大統領に、でもって脇を固める側近も
元石油会社の人間がいるのはナゼだろう。米国はホントはブラジルとカナダとアラスカの
油田で何とか今のトコはまかなえるハズなのに、それでも中近東を、脅してまわるのは
欧州や日本にハッパかけたいからなのか?
9.11テロを目前にして、固まってしまうブッシュ。アレほどまで『危険度』はあった
というのに実は野放しにしていたと判明したらどうなる?それどころか、ビンラディン
一族をテロ直後に出国させていた。R・マーティンも空を飛べなかったときにだ。
でもって議員がテロでヘロヘロに疲れてるときに別名『プライバシー侵害法』とも
いえる『愛国者法』まで設定。コレってフィットネスクラブ内で、会員の悪口言ったら
即刻退会になるモノと同じレベルだわねぇ。
でもってコンドはありもしない『大量破壊兵器』を作って、石油もとめてイラン侵攻。
軍は甘いエサで貧しい人や、奨学金の欲しい人や、最新技術を学びたい人を狙うのだ。
が、待っているのは戦争に対する幻滅か狂気だけしかなかった。
(原題名:Fahrenheit 9/11)

監督:脚本:
マイケル・ムーア
出演:
ジョージ・W・ブッシュ
オサマ・ビン・ラディン
バンダル・ビン・スルダン
ジェイムス・R・バス
サダム・フセイン
ジョージ・ブッシュ
ディック・チェイニー
ビル・クリントン
アル・ゴア
ライラ・リップコーン
コリン・パウエル
REVIEW(***)
む〜今回は『やりすぎ』感があったんじゃないかな〜と。
なんとしてでも『ブッシュを落とすその決定的映画』という題名にした方がいがったのでは
と思うぐらい、コキ下ろされてるブッシュ(爆)まぁ、彼がお利口でないコトは
向こうの国民もわかってるだろうし、またムーアの暴露本も出てるコトから、
 彼の言うことが全てでないコトもわかるワケである。
『大統領が就任してから9,11までの8ヶ月の間で42%が休暇だ』ってのも
その42%の間に大統領は、日本でいうトコの接待と臨時に持ち込まれた
資料に目を通さなきゃイカンわけで実質の休暇つーたら30%もなかったかもしれない。
ムーア本人も頭がいいので、文句うだらうだらアンチサイトに書いてくる人には
『流してるフィルムだけを鵜呑みにしないで、ジブンで調べて、『ああ、このフィルムと
このフィルムの間にはこういう話があるんだろうな』と想定しろ』
ぐらいは多分思ってるかもしれないですねぇ。
ドキュメンタリーは確かに、伝えたいコトを流すのが使命ですが、そのために
都合悪い部分はみなカット・・・にしてしまうと、『電波○年』の域にまで
落ちかねないモノもある。そこをチョっと考えてほしかったの
だけんど、それをこの映画でやると多分4時間ぐらいになり、誰も見てくれない
だろうから、ムーア、カットしたんでしょうね。
まぁ、否定するにしても『ここがダメ、あれがダメ』というより、前もってアメリカが
今どういう状態にあるのか、また、彼の映画の編集の手法が今回ドキュメンタリーの
範疇を少々超えているということをアタマにおいて、
『ここはナットクいくけど、ここはなぁ、でも仕方ないか』ぐらいで見たほうが
よいと思います。なんといっても、彼の狙いはこの映画が話題になり
多くの人の目に触れることなのですから。
『ドラグネット』や『ボナンザ/カートライト兄弟』のハメコミ画像
が出てきた時は、『おいおい』と思いましたねぇ


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